―――――― 『ワンワン!ワン!』 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・ 『ワン!!』 「・・んっ・・・ハチ・・? ハチじゃないか。」 うたた寝していた顔を何かに舐められた。 夢見心地の目をゆっくり開けると、 王家が飼っているハチが知らぬ間に私の部屋にいた。 もうすっかり老犬になってしまったが、 しっかりした足取りで私を見つめる。