ーガシャン!!!!!



「どうもこんにちはぁ!鈴蘭の皆さぁ〜ん!


私たち野薔薇(ノバラ)が潰しにきましたよぉ」



倉庫のシャッターが壊れる音ともに
入ってきたのは野薔薇の総長 早霧麗華

幹部室にいた私たちにまで
聞こえる大きな声で挑発してくるあたり
相当自信があるらしい

殴り合いは既に下では始まっているらしい

私は黙って座っていた椅子から
腰をあげる



「りん、りんは下まで来なくていい。」



副総長のしのぶは私を手で制し、
幹部達に声をかけて下に降りていく

幹部達の顔は恐怖や不安ではなく
好奇や興奮の顔をしていた



「ストレス?」



と呟き、窓から下を見ると
相手のチームの奴らはほとんど倒れており
残っているのは相手の幹部だけ



「行かなくていいか」



と壁に体重をかけ下を眺める



「…?」



相手の総長が尖るものを後ろに隠す
うちの奴らはそれに気づかずジリジリと
迫っていく



ー危ないな…



そして、重い体を動かし下へ向かう