ーあっという間だった


目の前には床に膝をつき
腕を逆方向に曲げられた相手の総長 麗華


そしてそれを冷たい目で見下す総長 りん


気づかなかった…
麗華がナイフを持っていただなんて。

めい達を見れば既に相手の幹部達は
倒れており、こっちを見ていた



「…りん。ごめん。気づかなかった。」



「ん。怪我ないからいい。」



そう言って麗華の髪の毛を掴み



「帰らないとサツ呼ぶぞ。」



とうちらまで捕まるような爆弾発言をして
幹部室に戻って行った



…はぁ、油断してた
あとでちゃんとりんに謝りに行こう



完全にダウンしている野薔薇のみなさん
下っ端の子達に手当をまかして、
とっとと帰らせた

そしてめい達とともに幹部室に戻る




「しのちん、危なかったね〜」

「しのちん、刺されるとこだったね〜」



トドメを刺してくる戦闘マニア双子めいまい



「私も気づかなかったわ〜こわ〜」



飴をボリボリ噛みながら同情してくるIQ175
そして、4人合わせて言う言葉は…



「「「「さすが、りん」」」」



りんを褒めたたえる言葉だった