いつも通りの朝。


いつも通りの教室。


そして、私はいつも通り、友達4人と窓側の前から3列目の私の席で、たわいもない会話を交わしている。



「好きな人なんていないよ!そんな人今までいた事ないし…。」



私は、親友である藤原 奈耶(フジワラ ナヤ)の質問に答えた。




今朝の話題は、恋バナだった。
主に私、斉田 千菜(サイダ チナ)の恋のお話。



でも、そんな話をされた所で、私には好きな人や気になる人なんていない。



それでも、奈耶たちは攻めて来る…




「うっそだぁぁ‼︎ すっごい彼のこと見てたじゃないっ!」


「そーだそーだ!」


「千菜ぁぁ!白状しろ!」