『また明日』

見たくない
知りたくない 
触れられたら最後
発狂しそう

そんなこと言ったって君は来るんだけど

僕は往生際が悪いから
ギリギリまで拒絶して
何度も今日を後悔してた

始めから空っぽになって諦めて
ただ通り過ぎるのを待つだけで良い

そう分かってるのに繰り返してた

君の吐息と手の熱が
肌を這って黒く煮詰まる
顎を伝って僕まで濡らす

夕焼け色を背景にして
メトロノームがひとつ
頭の周りで回ってる

呼吸する度加速して
張り付いたように消えてくれない

隙間を繋ぐように雫が一滴
燃えるように揺らいでる
僕にはもう後がない
終わりのサイレンが鳴ったって
僕らにはもう意味が無い

さようなら
さようなら
君だけが言える別れの合図
それだけが救いだったけれど

そんなこと言ったって君は来る

さようなら 
さようなら

分かってるけど繰り返すんだ