「彼女?」


と聞いてきた。


「違います」


「どーゆー間柄?」


「あなた達には関係ないじゃないですか」


こんな人達と話すのは初めてで、恐怖しかないけど、ここですきを見せちゃダメだ。


手を振りほどいて早足で逃げる。


「私たちだけの秘密ーみたいな?」


「あつあつだねー」


追いかけては来ないものの、後ろからヤジが飛んでくる。


そんなのは気にしていられなかった。


ただ、流星が辛そうなのが辛かった。


「ごめん」


空き家に着くと、すぐさま流星が謝ってきた。


「何言ってんの。流星のせいじゃないでしょ」