バクバクと鳴り止まない鼓動。
何度経験しても慣れない、皆から注がれる視線。
「以上で生徒会からの連絡は終わりです」
目の前に広がるのは、生徒の山。
季節は春。
まだ過ごしやすい気候でも体育館いっぱいに人が集まれば蒸し暑くなる。
体育館にズラリと並ぶ生徒より幾分高い壇上。
私、立花花音は生徒会長として生徒会での決定事項の連絡を済ませた。
「ふぅ...」
壇上から降り、外された視線にソッと息を吐く。
私の通う桜第一高校は、偏差値も規則も普通などこにでもある学校。
生徒会長といってもそんなに大袈裟なものじゃなくて、たまたま3年が私しか居なかっただけ。
先輩も卒業してしまって、4月現在生徒会役員は私1人。
なんとかして役員を集めないと。
グッと拳を握って決意しても、すぐに揺らぐ。
なにしろ私は人が苦手。
生徒会長として話しかけることは出来ても、中々素で話せない。
深い深い溜め息を吐いて顔をあげれば、いつの間にか月一の朝礼は終わっていた。
「頑張らないと...」
毎日同じことを呟いて、同じ1日が始まる。
授業を受けて、お昼を食べて、放課後になれば生徒会室に籠って。
毎日毎日同じことだけを繰り返す。
そう、思っていた。
何度経験しても慣れない、皆から注がれる視線。
「以上で生徒会からの連絡は終わりです」
目の前に広がるのは、生徒の山。
季節は春。
まだ過ごしやすい気候でも体育館いっぱいに人が集まれば蒸し暑くなる。
体育館にズラリと並ぶ生徒より幾分高い壇上。
私、立花花音は生徒会長として生徒会での決定事項の連絡を済ませた。
「ふぅ...」
壇上から降り、外された視線にソッと息を吐く。
私の通う桜第一高校は、偏差値も規則も普通などこにでもある学校。
生徒会長といってもそんなに大袈裟なものじゃなくて、たまたま3年が私しか居なかっただけ。
先輩も卒業してしまって、4月現在生徒会役員は私1人。
なんとかして役員を集めないと。
グッと拳を握って決意しても、すぐに揺らぐ。
なにしろ私は人が苦手。
生徒会長として話しかけることは出来ても、中々素で話せない。
深い深い溜め息を吐いて顔をあげれば、いつの間にか月一の朝礼は終わっていた。
「頑張らないと...」
毎日同じことを呟いて、同じ1日が始まる。
授業を受けて、お昼を食べて、放課後になれば生徒会室に籠って。
毎日毎日同じことだけを繰り返す。
そう、思っていた。

