夜7時。
やっと全員揃い、夕飯に。

蓮「晴輝、陽輝、亜輝、柚瑠、衣月、昼間に、
フェニックスの監督さんが来た」

晴輝「フェニックス!」

蓮「晴輝、陽輝、亜輝をバスケ部門、柚瑠を車椅子バスケ部門、衣月をテニス部門でスカウトしたいそうだ」

陽輝「俺達が出ていったら、望碧を寂しい思いさせるだろ」

柚瑠「それに何で僕が?」

蓮「長谷川優吾」

柚瑠「優吾兄?」

蓮「優吾がお前を呼んでるんだ、優吾はフェニックスの
車椅子バスケチームに居る」

柚瑠「お父さん、俺、もう一度優吾兄の隣で頑張りたい」

蓮「お前ならそう言うと思った」

晴輝「父さん、フェニックスに入るなら寮生活に、
転校になるだろ?」

蓮「そうなるな」

望碧「お兄ちゃんが思ってるのは、理事長ができなくなるってことでしょ?」

陽輝「父さん、俺はフェニックスに入りたい、
どこまでできるか、挑戦したい」

亜輝「俺も、行きたい」

衣月「僕も行くよ」

蓮「晴輝はどうする?」

晴輝「父さん、俺、行くよ」

蓮「いつか、こんな日が来ると思ってた」

柚瑠「お父さん・・」

蓮「晴輝、陽輝、亜輝、柚瑠、衣月、お前達に、
プレゼントがある」

晴輝「父さん、これ・・」

蓮「ずっとこんな日を夢見てた、おめでとう」

亜輝「父さん、俺達、いつか有名になって、父さんをもっと喜ばせるから」

蓮「楽しみにしてる」

美桜「蓮、牧野さんに連絡しないとね」

蓮「美桜、真咲兄達に連絡してくれ」

美桜「分かったよ」

決まってから、家を出るまではすごく早かった。