あれから毎日勉強会をした。
相変わらず、さくらと田中くんの口論付きだ。
そして今日はテスト返却日。
「陽菜!見て!赤点免れた!!」
そう言って点数を見せてくる、さくら。
左から国数社理英の順で持たれ、点数は、51、59、60、53、52となんとか赤点は免れたらしい。
「凄いよ、さくら!頑張ったね!」
「うん!」
そして、田中くんもなんとか赤点を免れたらしい。
◆
帰りにマックに寄って、お疲れ様会をした。
ちなみに、田中くんと高橋くん、私の点数は左から国数社理英の順に。
田中くんは、52、68、50、59、51
高橋くんは、73、81、71、85、79
私は、86、70、81、77、76だった。
「湊も鈴木さんも頑張ったな!」
「ふふん!」
「よし!これで夏休み遊びまくれるぞ!!」
「ふふっ」
今年の夏は楽しくなりそう。
なんて密かに思ったが、あっと思い声を出す。
「って、遊びまくれないよ。宿題だってあるんだから!」
「そうだよな、じゃあ、最初はまた勉強会だな」
「えーー!!?」
「何言ってんだよ!!」
「じゃあ、ギリギリまで宿題貯めとく?その場合私たちは手伝わないよ?」
そう言うと2人は黙ってしまった。
その2人をみて、私たちはいつものように笑った。
◆
「ただいま〜」
「おかえり〜」
「え……」
今日も誰もいないと思ってた。私の足元にあるのは3センチほどのヒールがある靴、母の靴だった。
そして、リビングに行くと、お母さんが晩御飯を用意していた。
「おかえりなさい。学校どうだった?」
「……普通だよ」
「そう……さ!着替えてらっしゃい!早く食べちゃいましょう!」
「うん」
今日の夜ご飯、カレー……だったな。
お母さんがいる日は必ずカレー。
それ以外はない。
私とお母さんのあいだに、会話はない。
カチャカチャと食器同士がぶつかる音だけが聞こえる。
「ごちそうさまでした。お風呂入って寝るね」
「えぇ、美味しかった?」
「……うん、もちろん!」
食器を片付け、お風呂に行き、服を脱いで湯船に浸かる。
いつもいつも同じもの。
仕方ない、お母さんだって大変なのだから。
お風呂から上がって、洗面所を出るとドアの開閉音がして、とっさに玄関を見た。
そこには、大きなカバン、なんていうんだったかな、まぁそれを片手に持ったお父さんがいた。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「宿題がまだ終わってないからやってくるね」
そう言って、私は少し早歩きで廊下を歩き、階段を駆け上る。
もう少ししたら2人の言い争いが始まる。
そう思って自室の扉を開け、ベッドに潜り込む。
布団を頭までしっかりとかぶる
「────────!」
「──────!!──────!!?」
あぁ、始まった。
もう嫌だなあ……
早く、終わって……。
相変わらず、さくらと田中くんの口論付きだ。
そして今日はテスト返却日。
「陽菜!見て!赤点免れた!!」
そう言って点数を見せてくる、さくら。
左から国数社理英の順で持たれ、点数は、51、59、60、53、52となんとか赤点は免れたらしい。
「凄いよ、さくら!頑張ったね!」
「うん!」
そして、田中くんもなんとか赤点を免れたらしい。
◆
帰りにマックに寄って、お疲れ様会をした。
ちなみに、田中くんと高橋くん、私の点数は左から国数社理英の順に。
田中くんは、52、68、50、59、51
高橋くんは、73、81、71、85、79
私は、86、70、81、77、76だった。
「湊も鈴木さんも頑張ったな!」
「ふふん!」
「よし!これで夏休み遊びまくれるぞ!!」
「ふふっ」
今年の夏は楽しくなりそう。
なんて密かに思ったが、あっと思い声を出す。
「って、遊びまくれないよ。宿題だってあるんだから!」
「そうだよな、じゃあ、最初はまた勉強会だな」
「えーー!!?」
「何言ってんだよ!!」
「じゃあ、ギリギリまで宿題貯めとく?その場合私たちは手伝わないよ?」
そう言うと2人は黙ってしまった。
その2人をみて、私たちはいつものように笑った。
◆
「ただいま〜」
「おかえり〜」
「え……」
今日も誰もいないと思ってた。私の足元にあるのは3センチほどのヒールがある靴、母の靴だった。
そして、リビングに行くと、お母さんが晩御飯を用意していた。
「おかえりなさい。学校どうだった?」
「……普通だよ」
「そう……さ!着替えてらっしゃい!早く食べちゃいましょう!」
「うん」
今日の夜ご飯、カレー……だったな。
お母さんがいる日は必ずカレー。
それ以外はない。
私とお母さんのあいだに、会話はない。
カチャカチャと食器同士がぶつかる音だけが聞こえる。
「ごちそうさまでした。お風呂入って寝るね」
「えぇ、美味しかった?」
「……うん、もちろん!」
食器を片付け、お風呂に行き、服を脱いで湯船に浸かる。
いつもいつも同じもの。
仕方ない、お母さんだって大変なのだから。
お風呂から上がって、洗面所を出るとドアの開閉音がして、とっさに玄関を見た。
そこには、大きなカバン、なんていうんだったかな、まぁそれを片手に持ったお父さんがいた。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「宿題がまだ終わってないからやってくるね」
そう言って、私は少し早歩きで廊下を歩き、階段を駆け上る。
もう少ししたら2人の言い争いが始まる。
そう思って自室の扉を開け、ベッドに潜り込む。
布団を頭までしっかりとかぶる
「────────!」
「──────!!──────!!?」
あぁ、始まった。
もう嫌だなあ……
早く、終わって……。