しばらく泣いたあたしは…
少しだけ落ちついた。
「…落ち着いた?」
「うん…だいじょぶ」
隼は軽く微笑んで
体を離した。
そして、あたしの視線を捕え、
「心配すんな。」
ただそう言った。
「俺の…予想だけど」
「…え?」
「多分。同棲をクラスの奴に
バラすと思う。」
「…そ、んな」
「もしかしたら…
眸が嫌がらせを受けるかもしれない。」
「…!」
嫌…がらせ?
嫌だよ…そんなの。
友達もできて、恋もしたっていうんだよ?
なのに…もう壊されちゃうの?
人生は…これからだと思ったのに…
そう思うと…また視界がぼやけてくる。
「ちょっ!落ちつけ!
話を最後まで聞け」
「でもっ…」
「1つだけ…
嫌がらせをされない方法がある。」

