SOG&MJK☆〈完〉



「…っふ…ヒック…」


「……眸?」


隼の優しい声が…涙を出させる。


「っやっだ…よぉ…」


「…どうした?」


「こっ…わ、いの…」


その瞬間。



 あたしは包まれた。


暖かい、人の体温に。



「…っ」


「…大丈夫だから」


頭には温かい手。


 背中にはもう一つの手。



目の前には…がっちりとした



 隼の体。



順番に、あたしの体が…



  癒されていく。



ただ…本当に嬉しかった。



 庇ってくれた。

 怒ってくれた。

 慰めてくれた。

 安心させてくれた。



隼に抱きしめられてることで…



 自然と雫が顔から消えていく。