「じゃあ、俺は帰るわ。
 また明日な?」


笑ってない。


 瞳が…笑ってない。



悪魔の微笑み…。



怖い。


 それ以外出てこなかった。



幼馴染でも分からなかった本当の瞳。



 真咲は…怖い人間だと。



ただ純粋にそう思った。


 それしか思えなかった。

それ以外考えなれなかった。




――――ガチャ。



 ドアの開閉がやけに部屋に響く。



一瞬にして静かになったあたしの家。




 あたしは…



 ―――その場に崩れた。


正夢だった。


 夢のアイツが言っていた事は…



間違いもなく事実だった。



 途端…あたしの涙腺が一気に



破壊された―――。