「あっりえない!!!」
あたしは思いっきり机をバンッと叩いて
怒鳴った。
「さあ?どうかなー?」
でも來名は全然動じない。
てか、平然としすぎっ!!
これじゃ…隼の時みたいじゃない。
た、確かに好きになったけどさ?
それは…優しさ?あー良く分からないけど!
とにかくっ!
「あ、あたしはっ!」
「…あたしはー?」
「…っ」
ここで止まった。
これ以上言ったら、
甲高い声女子軍団に
何されるか分かんないし…
あたしは、そっと小声で、
「隼が好きです…」
と言った。
勿論來名の反応は、
いかにも嬉しそうに、
「りょーかい♪」
それだけ言った。
もうー!
完璧あたし遊ばれてるしっ!!
でもっ!
アイツだけは…好きになれない。

