「眸ー。いってらっしゃい♪」

後ろから來名は笑いながらそう言った。


おい。結局Sばっかじゃないか。


「もう!來名の馬鹿!」

「はいはい。ほら、入学式始まるよ?」


勝手に話を逸らしてあたしの手を引っ張って
立ち上がった來名。

ふん!覚えとけよー!


…なんて言えないあたし。

だがらみんなにMって言われるんだよな…


だとしても!言えないものは言えないの!

ブツブツと呟きながら会場へと向かった。