「…ったく。素直じゃねーよな」

「う、うっさい!
 素直じゃなくて結構!!」


「はいはい。すいません」


…っもう!


 一体何なんのよ!


確かに好きですよ?ええ、でもね!



  いきなりキスは何ですか!?

こんの…ドSは…



 変わらず健在だわ。



「気持ちがこもってない!
 …お風呂入ってくる!」


あたしは顔が赤いのを余計に見られないように


大声でそう叫んで部屋に閉じこもった。




 ――――――パタンっ。

ドアを閉めれば。


 さっきの展開が頭に浮かんできて。


あたしの顔はりんごのように真っ赤になった。



だって…眼鏡にキスですよ?


嫌…って言ったら嘘になるかも…いや

 ならないかもだけど!



正直。カッコよすぎた。←


まあ、あの甲高い声の女子どもは、


 きっと鼻血もんですね…ええ。



ちょっとだけ、あの女たちに勝った気分。



 何て思ってみたり。(笑)