めっちゃくっちゃ格好良くない!?

はあ!?

「きゃああ!隼様ああ♪」

「こっち向いてー!!」

さっきよりも甲高い声が教室に響く。


そりゃそうか。ジャニーズ並に格好いいぞ。

「あれ?早速惚れちゃった?」

「…な!?」

いや、これは惚れたんじゃない!

格好いいと思っただけだよ!うんうん。


「惚れるのが楽しみだわ。
 惚れたら報告よろしくねー」

なーんて楽しそうに笑う來名。

何度も言うけど惚れないから!(え


何て心で騒いでたら、
突然こっちに来たSOG。

は?何?


そうして、
あたしの目の前で止まったSOG。

「あ、あの!何ですか?」

精一杯振り絞って出した声。

だって、あたしをマジマジと見てるし。


「よし。お前に決めた」


…は?何が?


「あの…決めたって…」

「放課後。此処に来い。」

そう言って渡されたメモ。

「ちょ、どういうこと!?」

「来ないと…罰が与えられるよ?」

ニヤッと笑ったSOG。

待て待て!罰って何よ!

もうー!正真正銘のSじゃなーい!!


「じゃあ…絶対来いよ?
 藤沢眸さん。」


それだけ言うとSOGは自席へと戻って行った。

何で…何で…


あたしの名前知ってるのー!?

一体何なの!?
初対面で何様のつもりよ!