「何言ってんの!!絶対あり得ないいいい!」

あたしは、絶対Sには惚れない!

あたしの理想は、

優しくて、かっこよくて、毒舌じゃなくて…


「言ったね? でも絶対惚れるよ。
 あたしが保証する」

「惚れない!惚れない!」


今考えれば、何でこんなに叫んでんだか…

でもでも!惚れないもん!



と、その時―――

「あ、SOG様よー!!」

「きゃー!!」

クラスの女子たちが次々に叫びだした。

そう、原因はSOG。

「ほら、来ましたよ♪
 眸さんの惚れる相手が♪」

「何言ってんのよ!!」


――――ガラガラ

ドアの向こうには、SOG。




え…嘘…