さ、作品って…
「ちょ、これは料理なんだよ!?」
あたしはちょっとムキになって言い返す。
「…どこが。どう見たって食いもんじゃねえだろ」
し、失礼な…!!
あたしなりに頑張ったって言うのに…
でも、これで出て行ってくれるよね!?
よし、また普通の生活に戻れる!
「た、食べんなら早く食べてよね!?」
「…はいはい」
素っ気ない返事をしたあとに、
隼はカレーを口に運んだ。
…しばらくの沈黙。
隼は特に不味そうな顔もせずに
無言で食べ続ける。
え、意外に美味しかったとか?
ちょっと、あたしって料理の才能あり!?
あたしの期待は本当に予想通りだった。
「見た目はまだまだだけど、
味は結構いける。」
「ほ、本当っ!?」
「お前にしてはやるじゃん」
うそっ!?マジで!?
やったああああ!1つ才能が芽生えた!
ルンルンとご機嫌の中、
ふと浮かんだ疑問。
そう言えば…

