うっわ。寝癖立ってるし。
コテで巻いても直んねえし!
あたし…昨日どんな寝方したっけ?
もういいや!今日は巻いてるふりで誤魔化す!
よし、出るぞ!
いざ、ドアを開けたら。
「…さすが遅刻魔。」
あたしの大好きな王子が
何故かそこに立っていた。
「な、何で居んの!?」
「居ちゃ悪い?」
「そ、そうじゃないけど…!!」
「せっかく待っててあげたのに
礼も言えないんだ?」
なあ!? この男は…!
どこまで俺様なんだ!
そして、どこまで自己中なんだ!!
でも、そんな王子が大好きで。
あたしの頭の中は
王子でいっぱいで。

