「気をつけー。礼ー。」

号令がかかる前にザワザワと帰っていく人達。


「來名ー一緒帰ろー?」

「うん、いいよー…あ」

「…え?」

「SOGはいいわけ?」

「は、はあ!?」

何を言うかと思えば…!

 またあいつの話を…!

こうなったら…あたしが必死に考えた

 作戦聞いてもらおうじゃん!


――――帰り道。


「…いや、それは無理だと思うよ」

言ったとおり。

作戦を話し終えての第一声が…これ。


「ちょ、無理って…必死に考えたんだよ?」

「だってさ、よく考えなよ?
 あのSOGが料理が不味いだけで出てくと思う?」

う…それは…

「そうかもだけど!
 やってみないと分かんないじゃん!」

「やるだけ無駄だと…
 むしろ、逆効果だと思うよ?」

「…え?どうゆう意味?」

「ま、その内分かるよ」

なんてこった…何かリアルに心配になってきた。


 確かに…そんな簡単に出て行くならさ?

『出てって!』て言えば出て行くよね?


はっあー…甘く見すぎてた。