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小さい頃。

真咲に避けられてたあたしは


近くの公園で蹲ってた。


すっごく古くて

人気のない公園だから


この場所を選んだのに…



あたしと同じくらいの男の子が

あたしに近づいてきた。


あ…同じ幼稚園。


そんな事を思ってたら、

突然差し伸べられた手。


「…えっ?」


「幼稚園、戻る」


まだ慣れない単語を必死に並べて


堅苦しい文を作っていた男の子。


でも、なかなか立ち上がらないあたし。


あたしの異変に気づいたのか、男の子は


「名前、何て言う」


片言な言葉をまた告げた。


「藤沢… 眸。」

あたしは素直に答えた。

そしたら…


「眸ちゃん…か。友達、なろう」