「お前っ…何で」
「ごめん。聞くつもりはなかったけど…」
「いつから?」
「…最初から」
今更嘘ついてもしょうがないと思ったあたしは
全部正直に話した。
「はっあー。居るなら言ってくれればいいのに」
「…ねぇ。どういうこと?
真咲は…何のために?」
「俺は…真実が知りたかっただけだ。
本当に奴等と眸が関係してないかって」
「え?」
「もし、関係してたら…
俺は、家族を捨てろって眸に言ってたかもな」
あたしを…心配してくれてたの??
あんなにひどい言葉ばっか並べたのに?
「でもっ…真咲、怒鳴って…」
「あれは単なる嫉妬。
昔いた隼とさ、付き合ってるなんか言ったから」
「…は?」
「眸さ…覚えてねぇの?
幼稚園ん時居たじゃん。
神楽隼って…」
え!? 隼って幼稚園に?
あたしは必死に幼稚園を思い出した。
『眸ちゃん…か。友達、なろう』
『これ…あげる』
ぶっきら棒でも優しい言葉をくれた
あの人は…?
もしかして…隼なの?
