「でもさ、マジで家出したの?」


「あぁ…まぁな。」


「そっかぁ~。
 でも、まーくんならしそうだよねっ」


「何だよそれ」


未咲姉と居ると自然と笑える。


決して、俺を責めようとしない。



俺はそんな未咲姉が好きだった。


勿論…従妹としてな?



しばらく他愛もない話をした俺達は


「じゃあ、この部屋。
 好きに使ってねー♪
 ママはもうすぐ帰ってくると思うから」


「…さんきゅ」


部屋に案内され、


俺はバックから荷物をあさりだした。



そして俺は…


アイツに電話をかけた。



そう。


これが…始まり。