そりゃそうか。
俺は、アイツを傷つけてるだけだもんな。
笑いかけてる相手は勿論…友達。
その中にも…男はいた。
それでさえ嫉妬してしまう自分に
酷く腹が立った。
いいじゃねぇか、男と話すくらい…
そう思ってるのに、体は言うことを聞かない。
眸を呼び出しては
『男なんかと話してると…またキスすんだろ?』
『な…っ!関係ないでしょっ!』
『関係ない?じゃあ、バラしてもよくね?』
『駄目駄目!絶対…止めて?』
こんな会話ばかり。
それだから…俺は嫌われたんだろうな。
中学卒業式の時。
俺は女に囲まれてる中、眸に視線を向けた。
何…だよ。アイツ。
意外にモテてんじゃねえか…
また嫉妬してる俺。
視線の先には
第二ボタンをたくさんもらってる眸。
――――止めろよ。
そんなの…受け取るなよ…。

