SOG&MJK☆〈完〉



「…本当に?」

はぁ…告るどころか

何か違う方向のような…、


「…う、うんっ!」

ば、バカっ!!

上目遣いで見てんじゃねーよ!!


そんな目で見られたら…

バラせないに決まってるじゃんか。

「じゃ、言わないであげるから、
 俺の言うこと聞いてね?」


「つまり…パシリ?」


「まあ、そう言うことだな」


…で。


俺は何を言ってるんだ。


好きな奴をパシリって…


しかも理由がキスの件をバラさないって…


あー。くだらねぇっ!!



結局、眸は渋々OKした訳で。


俺は…ちょっとだけ


眸を束縛した気分で


嬉しかった。



このときは…

これが悲劇の始まりなんて



思いもしなかった―――。