そして俺は…
自宅に入ろうとしたが、
今は眸の家。
俺の親は全くを持って藤沢家と関わらなくなった。
ただ…眸の親は別にそれを気にしてなくて、
俺にも…普通に声をかけてくれたりした。
だから、眸の家に行くのも久しぶりではない。
いつも、
「あらっ。真咲君いらっしゃいー」
なんて言葉を投げかけてくれる。
俺はそれが純粋に嬉しくて、
よく遊びに行っていた。
そして今、玄関で待機中。
眸…よくも俺を散々嫉妬させてくれたじゃねぇか。
だから…決めた。
俺にも勇気っていうものがあれば
アイツに告白したい。
だから、待つんだ。
告れるわけじゃない。
俺だって、人生初の告白だ。
そんな簡単にできるのなら、
とっくに告ってるし。
そんな事を考えてたら、
眸が帰ってきた。

