「どうしたの?みんな元気ないよ?」
俺は思った事を口にしてしまうタイプだった。
まだ3歳ってのもあるから、
相手が傷ついてるとか…分かんない。
そう、この一言が…
もしかしたら、親を
激変させてしまったのかもしれない。
「真咲。少し黙ってて?」
母さんが俺に向かって静かに言った。
俺は初めて親に怯んだ。
その母親の目つきは…
鋭く、怖かったからだ。
「う、うん。じゃあ、まーくん寝てるね?」
俺はその日。
飯も食わず、風呂にも入らず
布団へと潜った。
どうも頭から離れな無かった。
あの、親の初めて見る鋭い顔。
3歳の俺でも様子が変。
それくらいは分かった。
その夜―――。
俺は目を覚ました。
1Fからは何か話し声が聞こえる。
俺はどうしても様子を確かめたくて
1Fへと足を踏み入れた。

