―― Side真咲 ――
そう、親の変化に気づくようになったのは
俺が3歳くらいになったとき。
やっと、物覚えも良くなり、
保育園でも友達がたくさんいたころ。
とある日。
いつもの保育園バスで帰ってきた俺。
家のドアをあけ、中に入った。
「ただいまあー」
でも、返事がない。
いつもだったら母さんか父さんがいるはずなのに。
「おかあさんー?おとうさんー?」
俺はあちこちの部屋を探した。
でも、2人の姿は見当たることがなかった。
決して独りが怖い訳じゃなかった。
でも、何か違和感があった。
このときの俺は…敏感だったのかもな。
しばらく探した俺は
見つかんないため、眸の家へ
遊びに行こうとした。

