何…? 誰か…教えてよ。


「真咲っ!!大丈夫か!?」


隼が慌てて真咲に駆け寄る。


「お前…ライバルとか言ってたくせに」


真咲はあどけない笑顔を隼に向ける。


すごく…痛そう。


でも、行けない。怖い。


勇気がない。


それに今行ったら…あたしが聞いてたこと


バレるに決まってる。


あたしはその場に立ち尽くしてるだけだった。



「あいつら…誰だよ。」


「あーあ、こんな事見られる計画じゃなかったのに」


「…は?」


「…最悪だ。だっせーよな、俺」


「……いいから全部話せ」


「…」


「今だけは…ライバルじゃなく
 見てやるよ。


 だから、借金とかあいつ等の事とか
 親の事とか…話せよ」


「…確か、俺が3歳くらいのときだったかな」


あたしは、悪いと思いながらも


一緒に真咲の過去へと


 入っていった。