「んーっ疲れたー」
靴をはいたあたしは
外に出ておおきく背伸びをした。
外の心地よい風が
あたしの全身に噴きかかる。
それが気持ちよくて
あたしはしばらくそこにいた。
來名は常葉君とデートらしい。
最初はあたしと帰ってくれるって言ったけど
あたしはそれを断った。
だって…悪いしね?
隼は今日もまた寄り道らしいから
ご飯はいらないと言ってた。
それで…あたしは一人。
せっかくだし…どっか寄っていこうかな♪
そんな計画を立てたあたしは
軽い足取りで
学校を後にした。
花園寮を過ぎて路地裏に向った時。
ある人物があたしの視界に入った。
…え?
な、何で…アイツが?

