でも。答えは一つ。
「あたしは、知りません。
…知りたくもないです。」
そう答えた。
「そうか…分かった。
いろいろ聞いてすまなかった。」
じゃあな。そう付け加えると先生は
来た道を戻っていった。
知らない…知らないもん。
アイツがどうなろうと
あたしには関係ない。
あたしは小さい頃からあいつの
雑用ばっか。
だから、これはささやかな復讐。
かと言って別にアイツが傷つくわけでもないけど。
「さてと。帰ろっかな」
あたしは、一息ついたあと
下駄箱へと向かった。
この後、あたしは
驚きの光景を見てしまうことも知らずに…

