「お前らって…
 ある意味悪趣味なんだな」


隼はフッと馬鹿にしたように笑った。



「で、でもっ…
 ド…藤沢さんは隼様を…」



今、この人…ドMって言おうとしたよね?


隼の前だからっていい気になりやがって!



「言っとくけどさ。
 お前らよりもこいつの方がマシだから。」


「「え?」」


「俺に振り向いて欲しいならさ…?
 もっと自分磨けよブス」


『じゃあな』


そう付け足した隼は


教室へと戻っていった。



一瞬にして静まり返る廊下。



「…諦めませんわよ」


「…は?」


「絶対に!あんたから隼様を
 奪い取るからね!?」



次々と降ってくる


ヒステリックな声。



うが…っ!


耳が…気持ち悪いー!


「どうぞご勝手に!?」

あたしは乱暴に言うと
 隼に着いていくように

教室に戻った。