「何が、目的なんだろね…」
「分かんない…でも、
あたしと隼を離れさせたいのは事実だよね。」
「うん…」
真咲は中学の頃言ってた。
『俺は欲しいものが見つかったら
人を犠牲にしても手に入れる。』
…と。
馬鹿だったあたしは
中学生ながらもその意味を
理解することはなかった。
知ろうとも思わなかった。
でも…たった今分かった。
自意識過剰…じゃないけど
真咲はあたしを手に入れるために…
こんな事をしてるんだ…と。
何でだろ…。
あたしなんかよりもずっと可愛い子だっているのに。
幼稚園でなんか真咲はあたしに見向きもしなかった
いつも他の女の子ばかり。
元々、男の子の友達が少ないあたしにとっては
すごく、孤独感を感じてるようで
決して楽しいわけではなかった。
でも、小学生…中学生…と。
一歩一歩進んでいくうちに
アイツが怖くなった。

