「それに…っ
家で藤沢が隼様とヤってるって
噂だって…」
「な、何それ!?」
あたしは思わず声を上げてしまった。
あたしと隼が…ヤった?
「それ…誰から聞いたのよ」
來名が静かに聞く。
「知らないわよっ。
ある日突然こんなメールが来たのよ!!」
そのメールは…
『藤沢眸は、イケメン神楽隼に
性的行為を求め、
自らキスをし、
その晩ヤったとか。
現在無理矢理、神楽隼は
藤沢眸に付き合わされている。
キス写真はこちら。』
この内容と、写真が付いてきたらしい。
誰が…こんなことっ…。
宛先をそっと見た。
『mnhf.1465****@docomo.ne.jp』
これ…っ!!
あたしは自分の携帯のアドレス帳を確認した。
やっぱり。
犯人は―――。
真咲だ。
メアドは変わってる。
ただ絶対変えない文字。
―――mnhf。

