「彼氏持ちってただの噂だったら?」


「な…」


「じゃあ、逆に聞くけど
 あんた達は彼氏がいたら
 他の男と接しないわけ?」


「それは…っ」


「一緒じゃない。
 同棲だって別に
 やましいことがある訳じゃないから
 いいんじゃないの?」


「あるから…怒ってるんじゃない!!」


「…は?」



  え…?やましいことが…ある?


「これ…見なさいよっ!!」


女の子達は…一枚の写真を



來名に押し付けた。



 それは…



初めて隼が家に来た時。


中々鍵を渡さなかったあたしに…



  キスした写真…。




…誰かに…撮られてたの?



「これ…っ」


「体勢からして…!
 隼様がキスされてるようなもんじゃない!」


「これは…違、」



「何が違うのよ!
 そもそも、小さいころも
 無理やりキスしたんでしょ!?
 同じじゃない!!」