「あいつ、何考えてるんだろね」
あれから…しばらく笑われて、
トイレから帰ってきたときには
『隼様で遊ぶから罰が当たったのよ!』
…と言うお手紙が。
だから…遊んでないって言ってんじゃん。
ただ勝手に…!って
決めたのはあたしか。
あたしがこれを選んだからしょうがない…か。
「ひーとーみちゃーん?」
「え、?」
「大丈夫?ボーっとしてたけど」
そう言って常葉君は優しく微笑んだ。
もちろん…味方してくれてる訳で。
今は、数学の時間の事を
振り返り中…。
「俺から何か言ってやりたいけど…
そこまで仲いい訳じゃないしなあ」
深く考え込む常葉君を見てあたしは、
「気持ちだけで十分。
ありがとね?」
そう伝えた。
これはあたしの問題だから…
常葉君には相談相手になってくれるだけで
十分助かってる。

