あたしはなるべく見ないように


 自席へと向かった。



でも、攻撃は終わらなかった。


『死ね!』 『消えろブス!』

  『隼様に近づくな!』


机には、そう書かれていた。



 太く、大きく、赤い字で。



椅子には。


『調子乗んな!』 『別れろ!』

  『隼様が汚れる!』


…と。



言葉だけじゃなかった。


 あたしの私物までにも



攻撃はあった。



「眸。あたしの机使いな?」


「…え?」


「椅子も。交換しよう?」



…何で?


 このあたしにそんなに


優しくできるの…?


來名も嫌われちゃうんだよ?


 傷つくんだよ?



いいの?それでも?


 後悔しないの?