「キャハハハ!だっさーい!」

「きったないわねえー」



グサグサと言葉が刺さる。


少しずつ、ボロボロになる心。


上からは笑い声。


 
 …何で?


やだ…こんなに辛いなんて。



馬鹿だな…甘く見過ぎてた。



こんな生活を…送らなきゃいけないの?


さっき強くなるって言ったばっかなのに、


 もう後悔してる。



もう弱くなってる。


「…立てる?教室いこっか。」


來名の声が心に響く。


 あたしは小さく頷いて



恐る恐る立ち上がった。


ずっと俯きながら

 來名に引っ張られながら。



あたし達は教室へと向かった。



―――ガラガラ。


教室のドアを開けた瞬間。



 皆の視線がこっちへと向いた。


その中で…笑ってる…



 ―――アイツがいた。