話し終わった後、來名が。


「辛かったね。不安だったよね?
 でもね?あたしはずっと味方だよ?
 たとえ全員が敵でも。
 あたしと竜と神楽君は。
 …味方だから。」



ただただ嬉しかった。


 味方って言葉が…強かった。



「ありがとう。
 多分…迷惑かけちゃって
 傷ついちゃうと思うけど。」


「何言ってんの!
 あたし達の事は心配しないで。
 眸が…一番心配なんだから。」



來名はそう言ってニカッと笑って見せた。




 すごく幸せだった。



「竜にもね。軽く話しておいたよ。
 大体は知ってると思うから…」


「ありがと。でも、
 あたし頑張るから。ね?」


「無理しちゃ駄目だよ?
 何があるか分からないし…」


「大丈夫、覚悟はできてる」


そう。強くなるんだ。あたしは。



負けない。負けてやんない。



立ち向かって。戦って。



 後悔なんてしない。


するわけない。



正門の前で一呼吸。




――――始戦。