―――その夜。
なかなか眠れなかったあたし。
安心はしている。
ただ…やっぱり不安という壁が
あたしの道を遮る。
『責任持って俺が守るよ。』
嬉しかった…けど。
それはただの‘責任’で。
決して、彼女。とか
大切な人。とか
そんなものじゃなかった。
あたしはそれになりたかった。
…でも、無理。
告白が怖い。
隼の反応が怖い。
だから…これでいいんだ。
最悪だと思う。
責任で隼を束縛してるなんて…
でもね。これしかなかった。
隼と一緒に居る方法が…。
この戦争が終わればきっと、
あたし達は、
―――自然消滅するだろう。

