海里さんの説明が終わると、一斉に拍手が湧きあがった。
ホテルスタッフが、トレイにシャンパンを乗せて配り始めた。私にも、シャンパンが配られた。
乾杯は、専務である海里さんの兄、志賀陸士さんが檀上に立った。海里さんとは、少し違う穏やかな印象があるが、堂々としていて、やはりスマートでカッコいい人だった。
乾杯の合図にグラスを上げると、檀上に並んでいた海里さんと目が合った。
海里さんは私に向かってグラスを上げた。
立食パーティーが始まり会場は賑わい出し、海里さんを探すと挨拶に並ぶ人で皆に囲まれていた。
堂々としていろと言われても、やはり慣れない場所での緊張は消えない。さっきまで隣に居た、美夜さんとユウちゃんは、おかわりのシャンパンを取りに行ってしまい一人になると、どうしていいものか分からない。
「お一人ですか?」
ふいに声を掛けられ、慌てふためく。声のする方を見ると、少しにやけた感じの若い男性二人が立っていた。
「ええ、父と……」
そう言えば、去ってくれると思ったにだが……
「それじゃあ、お父様が見えるまで、ご一緒させて頂けますか?」
二人が、一歩づつ近づいてきた。
こういう場合どうすればいいのかと思った時だ、
「俺の連れだが、何か用か?」
後ろからの、鋭い声に私は振り向いた。
ホテルスタッフが、トレイにシャンパンを乗せて配り始めた。私にも、シャンパンが配られた。
乾杯は、専務である海里さんの兄、志賀陸士さんが檀上に立った。海里さんとは、少し違う穏やかな印象があるが、堂々としていて、やはりスマートでカッコいい人だった。
乾杯の合図にグラスを上げると、檀上に並んでいた海里さんと目が合った。
海里さんは私に向かってグラスを上げた。
立食パーティーが始まり会場は賑わい出し、海里さんを探すと挨拶に並ぶ人で皆に囲まれていた。
堂々としていろと言われても、やはり慣れない場所での緊張は消えない。さっきまで隣に居た、美夜さんとユウちゃんは、おかわりのシャンパンを取りに行ってしまい一人になると、どうしていいものか分からない。
「お一人ですか?」
ふいに声を掛けられ、慌てふためく。声のする方を見ると、少しにやけた感じの若い男性二人が立っていた。
「ええ、父と……」
そう言えば、去ってくれると思ったにだが……
「それじゃあ、お父様が見えるまで、ご一緒させて頂けますか?」
二人が、一歩づつ近づいてきた。
こういう場合どうすればいいのかと思った時だ、
「俺の連れだが、何か用か?」
後ろからの、鋭い声に私は振り向いた。


