いつも私の周りから聞こえるのは、男の子と女の子の特有の甲高い声。




「ごきげんよう(^ー^)」




私が廊下を歩けば、薔薇の通り道になる。




そう、私は『麗しき学園の姫』と呼ばれている。




私は、春遙 藍奈 高校一年生

今まで、本当に好きな人と、恋愛関係にはなったことが無い。好きな人もいたことは無い。




でも、最近だけど…好きな人ができた。




四月に入学したばかりの新入生に優しく接していた、あの憧れの先輩。




黒崎 翼先輩。 高校三年生


翼先輩は、私と同じで王子様って呼ばれている。顔よし、運動よし、勉学よし。 完璧すぎ!!


性格も女子に優しくて、本当に完璧人間って感じなんだよね。



 
「黒崎先輩っ! おはようございます(*´∇`)」
 
 
「春遙、元気だな」



先輩に挨拶しちゃった☆

毎日先輩に挨拶して、名前も覚えてもらったし!




今日は、すごく良いことがありそうな予感!!




私は、スキップ混じりで、自分の教室に向かった。