私は、如月 萌乃。兄1人、妹1人の普通の高校1年生です。

今、夏休み中だけど、私は病院に来ている。お父さん違いの、まだ、小学生の妹が訳あって入院している。

妹は、私と兄の実の父親とは別の新しい父親で、生まれた子供。実の父親は、私が小一の時に離婚して、小三の時に再婚した。

136号室。『如月 莉乃』
ガラガラガラ。
「莉乃、元気にしてる?」
如月 莉乃。今、小学二年生の妹。私とは8歳、兄とは9歳離れている。
「あっ。お姉ちゃんだ。」
と、こっちを見てニッコリはにかむ。莉乃の腕に触れる。
...こんなに痩せ細っちゃって...。本来なら、普通に学校に行っていたであろう。お姉ちゃんなのに、何もしてあげれなくてごめんね。
「お姉ちゃん、」
「なーに?」
「学校って、楽しい?」
...学校。莉乃は、まだ、学校に行ったことない。もし、変わってあげられるなら、変わってあげたい。
「うん。楽しいよ、だから莉乃も早く治そうね?」
「楽しみだなぁ!学校行ったら、お勉強頑張って、お友達沢山作って、男の子も沢山作るの!」
...ん?男の子沢山作る!?
「莉乃ー?お父さんが不貞腐れちゃうよ?」
「あ、でもね!いつも莉乃達にお話してくれるおにーさんが好きかなぁ!」
おにーさんかぁ...。今度お礼を言わないとだ
「そうなのね。良かったじゃん!」
「お姉ちゃんも、お話聞きに行こ♪もうちょっとしたらなんだよ!」
...感謝の言葉いうついででいいか。



莉乃。


ごめんね。ごめんね。

何もしてあげられない姉で。


元気に駆け出す妹を見て



ただ、そう思うしかなかった。