【葵威】
やっとだ。やっとこの日が来たんだ。
遂に、退院の日。退院というかは外出許可だけど。
俺は、即萌乃に連絡した。
『萌乃、やっと外出許可降りたから、約束のやつ行けるぞ。』
と、打つと、すぐに既読が着いた。
『ほんとに!?頑張ったね!アオくん!楽しみだなぁ!ところでどこに行くか決まってるの?』
『下調べはしてあるよ。病院で暇だったからね、一応口コミで、評価が良かったところにしてるけど...まぁ、楽しみにしててよ。』
『もちろんだよ!』
ふぅ。と、ため息を着いた俺。
どんだけ楽しみな俺がいるんだよ...。俺が調べたのは遊園地。カップルが多いで有名な所なのだが...。
今はまだ普通の男女の友達ってやつだけど、絶対に告白するんだ。振られてもいい、俺の気持ちを知って欲しいんだ。萌乃には。
「白岡先生、母さんいつぐらいに到着します?」
「そうねぇ、15分位じゃないかしら?良かったわね、外出許可が降りて。1週間だから、安静にしてなさいよ?まぁ、葵威くんだろうから、ダメだと思うけど、一応言っておくわね。どこか行くとか決まってたりするかしら?」
白岡先生は、心配性、だけどかなりおおざっぱな性格。
「えと、遊園地です」
「そう!遊園地なのね!わかってると思うけど、心臓をあまりびっくりさせちゃダメよ?」