もしも明日という未来があるのなら

「最悪・・・」

私がぽつりと漏らしたその言葉は静かに病室の中に消えていった。

夏休み最後の週に行った定期健診で数値に少し異常が出てしまった。

言われたのは一週間の入院。

様子を見るだけだからちゃんと退院もできるし検査とかも特にないよってなっちゃん先生は言ってたけど。

夏休み最後の週が入院とか本当につまんない。

海月とプール行く予定だったのに。

パンケーキのお店も行く予定だったのに。

海月の家でお泊りもする予定だったのに。

しかもりっちゃんは個室になっちゃったらしくて一緒の部屋になれなかった。

でもお互いの部屋を行き来するのがちょっとしたお散歩みたいで楽しい。

りっちゃんは前より少しやせた気がする。

大丈夫なんだろうか・・・

りっちゃんがいることで病院でも私は笑顔でいられる。

病気であること忘れて楽しめる。

病気のことについての悩みを話したり分かりあってくれる大切な人。

だからずっと元気でいてほしいんだ。

ねぇりっちゃんは大丈夫だよね?

大切な人を失いたくないんだよ。

毎日の夜が不安でたまらなかった。