もしも明日という未来があるのなら

「あーずずじー」

お昼になって私たちはチーム別に別れた。

扇風機の前に二人で腰を下ろして涼む。

「くっそ、どうする野村?このままだと負けるぞ。」

「う~ん。午後は卓球かぁ。」

私たちは持って来ていたおにぎりやゼリーなどを食べながら作戦会議。

「蒼木は卓球うまそうだな。ここは作戦として・・・」

水村がコートを書いて何やら書き込み始める。

「ここでこう動いたら・・・」

何やらぶつぶつ言ってる、結構本気だ。

少し離れたところで海月と蒼木もお昼を食べながら親密そうに話してる。

おお、なんか、いい感じ・・・!

そういえば忘れてたけど、蒼木って海月に告白してたよね?

返事とか、したのかな?

蒼木がペンを時折くるくる回しながらなにかをかきこむ。

蒼木はおにぎりを海月はパックのジュースを片手に一枚の紙を覗き込む。

二人の距離が近いことに気が付いた海月がバッと顔を上げた。

あれ、なんか海月赤くない・・・?

海月が照れるとこを久しぶりに見た気がする・・・!

「・・・ら。おい、野村。お前聞いてんのか?」

「・・・へ?」

ほっぺたを引っ張られていることに気が付いて私は間抜けな声を上げる。

「聞いてなかっただろ、お前。」

「う・・・いや・・・はい。」

だって、親友の恋、気にならないなんて無理でしょ!

「蒼木が気になるのか?」

「気になるといえば気になるけどならないといえば違うし・・・?」

首をかしげてぼやく。

「それどっちだよ」

ふはっと水村が笑った。

「それともなに、野村うらやましいの?ああいう感じ。」

にやっと笑う水村。

あ、からかうときの表情。

「はぁ!?なんでそうなるのっ。なわけないでしょー」