もしも明日という未来があるのなら

カラーコーンやビブスを片づけ終わった私たちはクーラーの効いた教室でお弁当を食べていた。

「あー、疲れた。」

「ほんと。教室がクーラー聞いててありがたいよ。」

海月が長い髪をかきあげて下じきでパタパタする姿はとてもキレイでうっとり。

「ちょ、柚月、なにー!?」

「ヤバい、海月がキレイすぎてクラっとする・・・」

海月がぎょっとして手を止める。

「やめてよ、どうしたの、暑さでやられたか!?」

海月が両手をついて立ち上がった瞬間に私は箸を海月のお弁当に伸ばす。

「はい、イチゴもらい~。」

「うわっ、楽しみにしてたのに。返せ~!」

「へへ~ん。」

海月にとられないよう横を向いたとたん、

「隙アリ!から揚げもらったぁ!」

「ぎゃっ!か、唐揚げは痛い・・・」

私が泣きまねをすると海月は思い切り笑い出した。

「もー、おかしすぎる。私がから揚げとったときの柚木の顔!しまったぁ!って。あははっ。」

なんだかおかしくなってきてつられて私も笑う。

海月といるとやっぱり楽しい。

「ねぇ、海月ー!」

「なにー?」

「夏休み、絶対に遊びにいこーね!」

「もちろん!!」

言わなくても分かってる、と海月は笑った。

ステキな夏休みになりますように。