もしも明日という未来があるのなら

「はい、力抜いて楽にしててね。」

私が呼吸をする音が検査室にやけに大きく響く。

そっと目を閉じるとクラスメイトの顔が次々に浮かんでくる。

あー、みんなに会いたいな。

でも一番会いたいのは海月。

おしゃれでかっこよくてお姉さんな海月。

なのにお泊りの夜は別人みたいにふざけるとこ。

海月とくだらない冗談を言い合って笑いたい。

あ、新しくできたから揚げ屋行きたいな。

二人で旅にでも行ってみたいね。

九州の温泉とか良くない?

あとは花火とかもしたいな。

海、楽しかったなぁ。

そういう何気ない時間がどれほどかけがえがなくて大切か。

海月、私あとどれぐらい一緒に過ごせるかな。

どれぐらいたくさんの思い出を作って幸せを分け合えるかな。

海月とする恋バナはいつもすごく面白いよね。

海月、私ね、ついに好きな人できたんだよ。

意地悪でクールだけどほんとは優しくて思いやりがあって。

好きになっちゃいけないのに、好きに、大好きになっちゃった。

たぶん叶わない恋だけどさ。

顔が見たい。

声が聴きたい。

そのぬくもりに触れたい。

ちょっと会えないだけでこんなにも寂しくなるくらいそのひとでいっぱいなの。


会いたいよ、水村。