もしも明日という未来があるのなら

それから私は今日、そして明日の木曜日と検査数の関係で明後日の金曜日まで学校を休むことになった。

学校、休みたくなかったなぁ。

皆勤賞狙ってたし。

海月、心配してるかな。

昨日はあのあと病室でずっと横たわってた。

別にしんどいとかそんなのなかったけど。

動く気力なんて湧いてこなかった。

先生の話を聞いてお母さんが荷物とかもってきてくれて。

色々と話してたけどうわの空で何も覚えていない。

でも全部が全部悪いことばかりじゃなかった。

私の部屋は7階で結構眺めがよく、街全体が見渡せてすごく良かった。

私の通う星東高校も小さく見えた。

それには少し心が痛んだけど。

お母さんに剥いてくれたりんごが美味しかった。

研修生の先生が挨拶に来て水村と似てて笑った。

そして何より朝日が昇る瞬間がとてつもなくきれい。

町全体が赤とオレンジと金色に染まって輝く。

そのあまりの美しさに言葉が出なかった。

幸せって気づかないだけで、意外と身近にあるんだね。

不幸を嘆くばかりじゃ何も変わらないんだよね。

友達もできた。

りっちゃんこと山辺 莉帆(やまべ りほ)ちゃん。

4人部屋の患者さんの一人。

まだ中2なんだけど私よりもしっかりしている。

でもどこか抜けているところがあってすごくかわいい。

黒髪をきちっとポニーテールにしていてかわいらしいえくぼがあるのが特徴。

聞けばりっちゃんは星東中学なんだとか。

私と同じ中学ってことで学校のことを中心に盛り上がってすぐ仲良くなった。

呼び方も莉帆ちゃんからりっちゃんに、柚月ちゃんからゆづに変わっていった。

りっちゃんと話してると嫌なこと忘れられるんだ。

それにりっちゃんも私と同じ病気だから。


心臓病っていう、病気。