もしも明日という未来があるのなら

「先越された!」

その言葉が引き金となったのか、野村も海に入る。

俺と蒼木も砂をけって海にジャンプで飛び込む。

ザバッと水が散って野村にかかった。

よけようとしてよろけて野村は尻もちをついた。

「うわっ・・・やったなぁ~!」

野村が手で水をすくって俺にかけてくる。

髪から水がしたたり落ちる。

「お返しだ!」

俺もバシャッと盛大に水をかける。

「ふぎゃ!」

顔にかかって野村はわけのわからない悲鳴をあげた。

「ふはっ・・・!」

ちょっと向こうで松本と蒼木も楽しそうに遊んでいる。

案外、あの二人お似合いかもな。

なんて思いながら、俺たちはしばらく水を掛け合っていた。